TOKIO pozadi pro "L'Atelier Automatique" / TOKYO illustration - silkscreen printing cards & stenciled hude background for "L'Atelier Automatique" / "L'Atelier Automatique"のための"トーキョー"イラストレーション…巨大背景とシルクスクリーン印刷のカード

This is a record of making background picture (100x160 cm) for an portrait machine event "L'Atelier Automatique" in my Illustration&Graphic studio at AAAD(umprum).
at first I made a picture for cards (it printed by silkscreen technique), then from this, I cut  stencils from big papers and made a picture.
It was really huge.... too tired...  but i'm satisfied about the result :)

If you have a chance to experience the "L'Atelier Automatique", try any backgrounds! (If you live in Prague, you'll come to Klauzura exhibition from 11th-16th June in our studio!)
You can choose many kinds of unique places... around the world!

then, pics starts from making the cards.
*Please ignore the Japanese texts and see only pics! Sorry!!


※今回はメイキング紹介編という感じなので、そこらへん興味のない方は画像だけガガガーッと見て説明をすっ飛ばしてくださいますようお願い申し上げます。

 詳細は後半から書きますが、"L'Atelier Automatique"というスタジオでの企画のため、まずA6サイズのカードを二種類、白黒とカラーを用意することになり、そこから作り始めました。
 テーマはトーキョーでいこう、と決めてたのですが、昼にするか夜のシブヤにするか迷っていたので、せっかくなんで白黒は昼、カラーは夜にすることにしました。そうするとカラーでは夜のきらびやかなネオンが光るし、昼はサッパリしてるけど大都市って感じでいいかなーと。
出来ました♪ちなみに一週間まるまるかかっています。
今回は下書きとして二回ほど、ペンで書いたものと筆でぐわっと書いたものがあり、それを下地に透かしながらフォトショップを使ってペンタブで線をクリンナップしていって、影やハーフトーンもフォトショップで作業して仕上げました。

下の白抜きの部分には、あとで人物が入るのです。
なんか分からないのですが思いつきで、かすりの着物を来て現代のシブヤで写真が撮れる…という私の中の脳内設定で。


 で次に、100×160cmの背景画を用意せねばなりません。
先生からは「ステンシルでやったら絶対いいと思うよ!」と言われ。彼は非常に直観的なので、一発でアドバイスしてくるし特に理由も言いませんが、なんか最終的に納得しちゃうので言われた提案はのんでみることにしている…のですが、やり方を知らない。。「どうやるんですか?」と試しに聞いてみたら、ほら、こうやるんだよ!と厚紙まで用意してくれてかなり熱心にアドバイスされ…(´▽`)何故??と。。
でも絶対面白いものが出来るだろうなぁという予感と、私は「面」で取るのがどうも苦手で、これはグラフィックに欠かせない大前提の基本だということも分かっていたので、いつかはやらなきゃいけないとも思っていたんです。で、じゃあいい機会だからやろう…と、…3月から思っていたのですが、今になってしまいました…。
正直言ってステンシルなんて一度も今までやったことがなく、人生初だったので道具やノウハウもいまいち分からず。。
先生に聞いたやり方や、友達にふと聞いたアドバイスや、画材屋さんでいろいろ調べたりして道具を揃えていきました。
今回は絵の具はシュミンケの廉価版アクリル絵の具にしました。
廉価版とはいえ、質がいいなぁという印象。

 アクリルにしたのは、乾くのが早いだろうってことと、アクリルエマルジョンだから、この「背景」がクルクル巻かれて保存される時も柔軟な膜でひび割れたりしないだろうな、って。
というのはこの課題、実は前期のものだったので、前期間に合わなかった人が後期にトライしたんで、前期にやった子たちの背景を観察しに行ったら、厚塗りしすぎて見事に割れてる子がいたので…。その教訓もあります。。
主線用のインディゴカラーの絵の具は、この3倍のサイズのボトルにしました。
量は3倍なのに値段は2倍!お得!←言うてる場合か

 この他に、東京に四月に少し帰った時、デザインナイフの替え刃を買っといたりと、準備だけは丁寧にしておいたので、そのおかげでギリギリで間に合ったとも言えます…。
結局10枚あった替え刃のうち9枚使いました。
今まで生きてきてこんなに刃を替えたこと、ない…。快感…←
そして、カッターの持ち過ぎで指の皮が剝けました…。カッターダコ?
妙な達成感のあった制作であったことは間違いありません。。。


さて、カッティングの用意です。
上に載せたカードのモノクロバージョンをまず、1000×1500mmにパソコン上で拡大し、A3サイズに分割してプリントアウトできるようPDFを書き出して(何故かこっちだと、PDFにしないと大概の印刷機で働きません…)、プリントアウトしたものをB1サイズのやや丈夫な厚紙にのりで貼り付けまして、その上からカッターで、黒く線を残したい部分を切り抜いていきます。

 ここで大事なのは、余白を必ず残して、繋げながら切っていくこと。
純粋に主線だけを残したいところですが、それをやると白のスペースがバランバランになってしまって布の上に配置できないので、白く細いスペースを必ず残しながら黒だけを切り抜いていきます。
この作業がものすごく頭使うのです……。精神力削り取られます…。最初のうちはこれだけで疲れ果てていたぐらいでした。。
そのうちに慣れてきて、最後の方は少しマシになってきましたがそれでもやっぱり、一番疲れるし時間を食う作業です。
何色をどんな形で残すのか、そして必ず余白を繋げていくように…。
そしてひたすら地獄のように、線だけを切り抜いていきます。
その間に、「そういえば布地にそのままステンシルしたら白じゃなくて生成り色じゃん。都会っぽくないじゃん…」と気づいたので、まず薄めた水色のアクリル絵の具で下塗りをして、乾かしておきました。
そして改めて布を計ってみたら、なんと150cmじゃなく160cmあったので、出力が足りない10cm分を新たに厚紙に書き出して、これも切り抜き。。

それにしても切り抜き作業が果てしない。。。いつになったら終わるのか……。

あともう少しで最初の半分が終わる!というところで力尽きたりする。
過酷すぎる…!

そして紙屑が床を侵食し始める。

や、やっと!全部切り抜き終わりました…!
この時点で開始から丸4日は経っていたはず。
これを正確に色塗りしていくために、全体の位置を合わせる作業でまた半日ほど取られました…。とにかくサイズが大きすぎる。でも合わせないと作業できない…。今回、この巨大サイズを三つにタテに分割して「版」を作ったので、それをまた繋ぎ合わせた、というわけです。

 絵を描くならいきなり線描から入れるのに、ステンシルだと「線」を用意するのに膨大な手間と時間がかかる。
これは割に合うのか…?と疑問を覚えるほどの作業量。
でも、これだけの量やったなら、きっと結果が出る、という確信もどこかにあって。
とにかくやってみるしかないわけです。。


というわけで、やっと準備が整いましたので!
ポンポン開始!!←インクをステンシルしていく作業
ひたすらスポンジでポンポン!ポンポン!!
…………終わらん!(´▽`)

 最初は画材店で見つけた「スポンジブラシ」みたいなのを使いましたが、全然細部まで絵の具行かないし濃度の調節もよく分からずでまったくしっくりこなかったので、一つだけ買ってあった海綿でポンポンしたら、全部の感覚を指先で確認できるから調節も自由自在でとても楽しかったのですが、酷使しすぎてすぐにボロボロに崩れてきてしまったため、家で余っていた食器洗い用のスポンジをハサミで切り、研磨部分もべりっと剥がしてインクを含ませたら結局これが一番安上がりで丈夫できれいに絵の具がつくのでした。いやぁ…初めての経験はほんと楽しいです。。

 というわけでとにかくひたすらポンポン作業。これがまた
果てしなさ過ぎる…。
切るのだけじゃなくて塗るのも果てしなかったのか…多分面積が大きすぎたんです単純に。
印刷した仕上がりの色を見ながら、とにかくひたすらポンポン。
単色をただ塗り終えるのだけで結局5時間ほどかかりました。

 それから「特色」に入ります。
看板のネオンサインの色部分に特定の色を入れていきます。
赤、黄色、緑、青…
それが乾いたら、その上から白抜き文字もステンシル。(サロンパス、Hisamitsu、H&Mの看板がそうです)

そして、カバーしていたステンシルの紙をべりべりっとキャンバスから剥がしていきます。
おお…!出て来た!
できてるじゃない!!

これを見たら、ちょっと元気が出ました。。
今までやったことのない感触。仕上がりの面白い質感があります。
やっぱり、やってよかったなぁ…。引き続き終わりまで頑張ります。

インクが乾いて、べりべりっとキャンバスから剥がし終わった後の紙たち。

それから上の夜の空の色を普通にハケで塗り、ムラのできたところをスポンジでポンポンして微妙なムラ感に仕上げた後、
まだ足りないパーツがあったので(下部の群衆の部分)、追加でナイフで切り抜いていきます。
今回はリーマン、女性、パンクな男性の三種類を、大サイズ(手前用)と中サイズ(奥用)の二種類切り抜き、それこそハンコみたいにしてステンシルして作りました。

そしてまたひたすらポンポン。。。

で、とりあえず第一段階のステンシルが全部終わった状態がこちら。

あと少し!です。

 ここから、人物やハチ公やビルの広告などに、薄めたアクリル絵の具を微妙に調整してハケでざざっと塗っていきます。
 そしてその作業でクッキリじゃなくなった主線を、もう一度最初に使ったステンシルを持ってきてポンポンして、くっきりした濃紺のラインに仕上げて……

完成!!
やったーーーーーなんとか期日までにちゃんと仕上がったーーーー←そこ?
でも、今までにやったことのない質感に仕上がって、自分としてはとても満足しました。
久々に大きいサイズにトライしたのも。。

お疲れさま…紙くずたち…。
完成後の片付けがほんとに大変でした。
 半日かかって、散乱した切りくずを集めて捨て、パレットや筆を洗い、床にはみ出してしまった塗料を拭き取り、この作業のせいでかけられなかった掃除機を家中にかけて、やっとスッキリ…!


さて、カードはこんな風に仕上がっていました。
シルクスクリーンで、スタジオの子が全員分をいっぺんに大きな紙で出力して印刷してくれています。
「いい仕上がりじゃん!」と言われて、とても嬉しい。。



さて、それではこれが一体、どんな風に機能するのでしょうか?

翌日からのブラチスラバでの(それほど大規模ではありませんが)ブックフェスティバルにこの"L'Atelier Automatique"が参加していたので、去年クラスメイトでもあったniniと一緒にブックフェス視察と共に確認してきました!(彼女はイラストレーションやグラフィックをやってます!)
彼女が「TOKIO」をオーダーしてくれたので、写真を撮らせていただきました。


「機械」の全容はこんな感じです。
"L'Atelier Automatique”は、簡単に言うと「人力イラストレーションプリクラ」です。
背景に書いた都市に旅行して記念写真を撮ってくる、という感じのテーマでして
私の場合なら、ブラチスラバに居ながらにしてトーキョーでイラストレーション写真が撮れる…というような感じです。
クラスメイトたちが作ったものはいろいろで、宇宙、森、学校の教室、牧場、プラハ城、遊園地のメリーゴーランド、等等…。KISSと記念写真を撮れるというのもありました。ほんとにみんな面白いし、すごいのを作ります。

というわけで話を元に戻します。
まず、機械の端っこに設置されているオーダー表に希望するものをパンチして、スリットにその表とお金を入れます。
1カード1ユーロでした。




自分の番が来たら、その背景がセットされて、その前に座ります。
この鉄の壁の向こうに生徒がいて、似顔絵を描きます。。
10分かからないぐらい。5分ちょいぐらいかな?


描かれてるnini。

後ろで見てる人の首の角度がおもしろい…なんでそうなった。w

なんて言ってたら、完成して出てきましたー!
‥おつりも同じスリットから出てきましたー!


私が用意した顔の部分が大きすぎたので、顔と髪型と一緒にインナーも書いてくれてました(´▽`)
ええ感じ!

できたねーーー♪
オーダーしてくれてありがとうnini!

この"L'Atelier Automatique"は、学校で年に二回行われる展示でもスタジオに設置されてていつでも体験できますし、たまにブックフェスなどにも出張しているようです。
次に見れるのは6/11〜18の大学での展示になります。
興味のある方は是非!
背景は20種類ぐらい用意されていて、好きなのを選べます。
ほんと面白い企画だと思います。

そんなわけで長かったですが制作過程&結果。でした!

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